2009年04月27日

水虫 その3

次に水虫がどのように人の足に定住してしまうのか、そのメカニズムを解明しましょう。

人体を覆っている皮膚は表皮、真皮、皮下組織からなります。
表皮は外側から角質層、透明層、顆粒層、有棘層、基底層の5層構造になっています。

角質層は髪の毛の同じケラチンという蛋白質で、外気から皮膚を保護しています。
基底層が成長して、角質層になるわけですが、これには約4週間つまり1ヶ月という時間が必要です。

角質層になってから、薄い場所では2週間、かかとのように厚い場所では数カ月経って剥げ落ちていきます。
角質層を含めて表皮が入れ替わるのには最低でも6週間という時間が必要です。

通常の病原体は角質層には侵入できないので、細菌や真菌に対するのは白血球ですが、白血球は真皮では活躍できますが固い角質層の中へ入って行く必要もないので、白血球が入っていく事ができない構造になっていたのですが・・・

白癬菌(水虫菌)は例外的に、ケラチナーゼという酵素を持っており、角質層や爪のケラチンを溶かして栄養源として増殖してしまうんです。


さて、ここで先ほどの4条件を反芻しましょう。

  1.適度な温度があること(10〜35℃前後)
  2.栄養分があること(有機物でホコリ、チリ、あかなども栄養素となる)
  3.充分な湿気があること水分があること
  4.酸素があること(呼吸、発酵に必要)

白癬菌が皮ふに付着し、住みつくまでに12〜24時間かかりますので、この4条件を12時間以上存在させない事が、水虫を防ぐ第一歩です。

免疫系の細胞が入っていくことができず、細胞の入れ替わりに時間がかかる表皮の角化層の感染症なので、水虫は治癒に時間がかかることになります。根治するには角質層が入れ替わる期間の倍以上、最低でも12週間以上必要です。

治療には外用剤をぬる事が第一ですが、白癬菌は水虫の患部を中心にその外側へ放射状に増えていきます。症状のない綺麗と見える部分にも潜んでいるので、症状のある部分だけでなく、そのまわりにもぬることが大切です。

ある程度ぬって良くなっても、皮ふの深いところに菌が生き残る為、症状がなくなっても最低3カ月は薬をぬりつづける必要があります。
水虫は完治するまで時間がかかっても決して不治の病ではありませんので、ご安心ください。
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posted by tsumemizumushi at 15:05| 水虫 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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